減画略字【妍】
[音] | ケン |
ゲン |
[訓] | うつくしい |
しなやか |
《意味》
うつくしい。みがいたように容色が整ってうるわしい。みがきのかかった容色のうつくしさ。「娟」
【妍しい】うつくしい
女性の容姿・表情などがなまめかしいさま。あでやかなさま。
【妍妍】けんけん
美しくなまめかしいさま。色っぽいさま。
【妍姿艶質】けんしえんしつ
美しくあでやかな姿や肉体のこと。
「妍姿」は美しい姿、あでやかな姿。「艶質」はあでやかなうまれつきのこと。
【妍麗】けんれい
あでやかで美しいさま。美しくてつややかなこと。
【妍を競う】けんをきそう
美しさをくらべ争う。
【嬋妍】せんけん
顔や姿の美しくあでやかなようす。なよなよとして美しいさま。
「嬋娟・蟬蜎」とも書く。
状態を表す「漢字の擬態語」。
《字源》
声符は「幵(けん)」。
「幵」は簪の象形。
《字体》
北魏楷書の頃から、手書きの楷書では「」の形で書くのが一般的。
「」の字体は、清の『康煕字典』に見える字体。